20212, Epfenhofen, 26 oktober 2019

 

以前も徳島の青雲橋を紹介したことがあるが、下向きのアーチ、一見して魚腹のようにみえる形の橋が好きだ。

日本だけでなく外国にも魚腹の橋が存在する。その一つが冒頭のシェア写真で紹介したビーゼンバッハ高架橋(Biesenbach-Viadukt)だ。ヴータッハタール鉄道(Wutachtalbahn)の長さ264mの鉄道橋である。

スイスとの国境に近く1890年に開通したこの鉄道は、ラウハリンゲン(Lauchringen)とヒンツィンゲン(Hintschingen)をむすびドイツ国内のみを走行するものだった。

 

1976年に、特徴的なループが連続する路線の中央部、ヴァイツェン(Weizen)からブルンベルク-ツォルハウス(Blumberg-Zollhaus)までの区間は廃線となったが、翌年から保存鉄道として観光列車が走るようになった。

日本の第三セクターとは異なり、有志の集まりで運営ということのようだが、詳しくはよくわからない。ただ別名、博物館鉄道とも言われることから、博物館で静態保存されるような歴史的な価値のある列車・路線を、動的に動かすための鉄道ということなのかもしれない。

 

 

上の路線図の保存鉄道となった部分を拡大したものが、下の路線図だ。

中央の一番右にあるループのすぐ上に、ビーゼンバッハ高架橋がある。茶色の文字で橋名と252.5mと書かれている。(図中ではBesenbachとなっているが、Biesenbachのスペルミス?と思われる)

地図を見ると、笑ってしまうくらい、くるくると何か所もループしている。日本なら、上越線の湯檜曽(ゆびそ)ループ線や、釜石線の陸中大橋のΩループ線などといったところだが、これだけ連続した場所はないだろう。

高低差がある場所では、勾配がきつくなる。登山鉄道などではラックレールなどが使われる場合もあるが、高低差を解消するための距離かせぎで、このようなループ線が採用されることがある。もっと大きな迂回ルートがとれれば、ここまでループを重ねる必要もなかったと思われるが、地形的・世界情勢的な事情(国境をまたがない)でこのようなルートになったようだ。

 

次のシェア写真は、南側から撮影したもの。連続した魚腹アーチがよく見える。

 

20171, Epfenhofen, 26 oktober 2019

 

こちらは、ビーゼンバッハ高架橋に隣接する南側の線路上を列車が走行している。

 

20139, Epfenhofen, 26 oktober 2019

 

そして、こちらは、ビーゼンバッハ高架橋の北側から撮影されたもの。まがりくねった線路の先に見えるのが、エプフェンホーファー高架橋だ。

 

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上のシェア写真でも確認できるが、次の高架橋の下から撮影した橋脚の上部を見れば、現在の桁の隣にスペースがあり、いずれ複線で運行することを想定していたことがよくわかる。

複線化の可能性はもうないが、蒸気機関車はそんなことは気にもせず、煙を吐きながらいまもたくさんの客車を牽引して頑張っている。

 

KlausFoehl, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

 

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