いつか行きたい毘沙門駅

 

 

 

日本全国津々浦々にある「駅」。だいたいどのくらいの数があるかご存じだろうか。

駅データベース」の集計によると、2021年3月15日時点で9024駅とのこと(カウントの仕方で数は前後します)。感覚的には万の単位であるのかな・・と思っていたので、予想よりは少なかった。

多くの駅の中で、自分が知っている駅などはごくわずか。訪問したことがある・・となれば、さらに数は減る。

ただ、行ったことはないけれど、いつかは行きたいのよ・・という駅はいくつもある。いくつもありすぎて、メモをしておかないと忘れてしまう。

今回はそんな駅の一つ「毘沙門(びしゃもん)駅」を紹介する。

特に周囲に見どころがあるわけでもなく、古い駅舎が残っているわけでもない。1日中乗降客もほとんどいない。でもなんだか行ってみたい。そんな駅なのよ。

 

 

☆このサイトとは別に無人駅にフォーカスした「風に吹かれて無人駅」を運営している。が、そちらは実際に訪れた駅が対象なので、訪問していない駅はこちらのサイトでとりあげる。

 

 

 

毘沙門駅

 

昨年の秋に青森と秋田を旅した際、訪問したかったけど、予定が組み切れず断念した津軽鉄道。総延長20.7kmの非電化単線の津軽鉄道には12の駅がある。毘沙門駅は、起点の津軽五所川原(つがるごしょがわら)から5つ目の駅だ。

 

 

2010年に撮影された毘沙門駅
まも (Mamo), Public domain, via Wikimedia Commons

 
 
上の写真の待合室はすでになく、2013年に地元有志の方々によって、白木造りの待合室に建て直されている。(現在の毘沙門駅はコチラのGoogle Mapにアップされたものをどうぞ)

 

 

津軽鉄道公式サイトより ☆クリックで拡大

 

 

津軽鉄道の時刻表をみると、日中に走行する列車の半分は、毘沙門駅を通過してしまう。おそらく近隣集落の方の朝の足を確保するため、上りは6時と7時台に1本ずつ、あとは帰宅時間にあわせて夕方からの下りは少し多めの4本が毘沙門駅に停車する。

 

 

 

  

津軽半島の東側に標高200〜700mの山が連なる津軽山地がある。その西には津軽平野が広がっている。津軽鉄道は、ちょうどその境目あたりを走行している。

 

 

 

現役鉄道だが、盛夏の頃は遠めに枕木が見えないほど草で覆われる
まも(Mamo), Public domain, via Wikimedia Commons

 

駅の東西には防雪林がある。冬はどんな様相になるのだろうか。

 

 

冬期限定で走行するストーブ列車
Ippukucho, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

ストーブ列車の車内
Ippukucho, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

 

 

津軽鉄道では、四季に応じた特別列車が走行する。なんといっても、これぞ青森!感を味わえるのが、冬季のストーブ列車だ。ダルマストーブに石炭をくべて客車を暖房するストーブ列車に、一度は乗ってみたい。

ただ、ストーブ列車は毘沙門駅を通過してしまう。でも冬の毘沙門駅をストーブ列車が通過していく景色は、なんとも味がある気がする。雪化粧した毘沙門駅を見てみたいなぁと思うのだけれど、それは青森の冬の厳しさを知らないタワゴトなのかもしれないね。

 

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