流域の安全を担う岩手県一関市の矢櫃ダム

 

 

 

ここ数年、7月の前半になると日本のどこかで集中豪雨があり、大きな被害が出る。「50年に一度」が毎月のように発生することもある。

昔の気象モデルはあてはまらなくなってしまった・・と思いつつも、ふと過去の歴史をみれば、昔から多くの災害はあった。国土が狭く急峻な地形の多い日本は、治水の整わない古き時代から水害との闘いの歴史がある。

岩手県一関市にある矢櫃(やびつ)ダムは、こうした歴史の中で建造された防災ダムである。なお、同じ岩手県の雫石町にも北上川水系の矢櫃ダムがあるが、これとは別物である。

 

矢櫃ダムは氾濫を繰り返していた磐井(いわい)川の洪水対策として、1953年(昭和28年)に竣工した。国道342号線のほぼ直下にある越流型アーチダムは、晴天であればセルリアンブルーの磐井川の水が、緩やかに弧を描いて滝のように26mの落差で流れ落ちる。防災目的であることを一瞬忘れてしまうほどの美しさだ。

 

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