世界の灯台島5選 19世紀の灯台がいまも点灯

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世界中には数えきれないほどの灯台がある。地形も気象状況もさまざまな場所の灯台は、船舶の安全航海のために光を放ち続けてきた。

そんな灯台の中でも今回は、1800年代に小さな島に建設された5つの魅力的な灯台を紹介しよう。

 

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ロングストーン灯台 ~イギリス~

Longstone Lighthouse

イギリスのファーン諸島にあるロングストーン灯台(Longstone Lighthouse)は高さが26m、1826年に建造されたチャーミングな灯台だ。
当初は赤一色だったが、1895年に白い水平帯が追加されている。

バーミンガム科学博物館には、1873 年から80年間使用されたレンズなどの光学機器が展示されている。

 

Photograph by Mike Peel (www.mikepeel.net)., CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

 

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アルメン灯台 ~フランス~

Ar-Men ou l'enfer des enfers

 

アルメン灯台(Ar-Men Lighthouse)は、ブルターニュ地方の西端沖にある灯台だ。
とにかく、かっこいい。これほど男前な灯台はそうそうお目にかかれるものじゃない(と思う)。

 

 

地形の関係上、周辺にはいくつもの灯台がある。上の地図にあるように、岬(Pointe du Raz)の西5kmのところにあるサン島(Île de Sein)は、屋根状に続く25kmもある岩礁の一部だ。サン暗礁と呼ばれる西端の岩の上にアルメン灯台は建てられた。

ブルトン語で岩を意味するアルメン灯台の建設は、1867年に始まった。が、この年に作業員が岩場に降り立てたのはわずか7回。満潮になれば冠水してしまう小さな岩場だったのだ。

1881年に33.5mの灯台は完成。その後、補強を経て現在に至っている。

ちなみに、サン島にも「サン島の大灯台」と呼ばれる灯台がある。初代は1839年に建てられたが、第二次世界大戦で破壊され、2代目は1952年に完成した。

 

サン島の大灯台(Grand phare de l'île de Sein)

 

 

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プンタ・ハンディア灯台 ~スペイン~

Los guardianes del mar II - Faro de La Punta de Jandía
 

スペインのカナリア諸島に浮かぶフエルテベントゥラ島(Fuerteventura)に、プンタ・ハンディア灯台(Punta Jandía Lighthouse)がある。

灯台上部の「灯ろう」部分で、屋根のドームまでガラス張りになっているのが、個人的には最大の萌えポイント。石造りの塔もなかなか味がある。

完成したのは1864年。カナリア諸島で最も古い灯台の一つだ。

 

 

パンミューアヘッド灯台 ~カナダ~

PEI-00390 - Panmure Head Lighthouse

 

先の2つの灯台とは雰囲気が一変。なんとも乙女な雰囲気のパンミューアヘッド灯台(Phare de Panmure Head)だが、それもそのはず。あの赤毛のアンの舞台でもあるプリンスエドワード島(パンミュール島)にある灯台なのだ。

高さ 17.7 mの八角形の木製灯台が稼働し始めたのは、1853年頃と言われている。

 

 

白洲灯台 ~日本~

 

福岡県北九州市の沖合に、藍島(あいのしま)という島がある。この島の西2kmほどのところにある岩礁に建てられたのが白洲灯台だ。

1873年(明治6年)に建てられた初代は三層構造の木造だった。その後、1900年(明治33年)に上部が鉄造、下部が石造りに改築された。

灯台のことをそれほど知っているわけではないが、他ではあまり見ないスタイルで惹きつけられるものがある。

ちなみに、白黒などの縞模様の灯台は北の方に多く見られる。その理由が雪模様の中で灯台を見分けるためというのは納得の理由だった。ところが、この白洲灯台はちょっと事情が違う。縞模様にしたのは雪ではなく、帆船の白帆と区別しやすいようにするためだったと聞く。
まだまだ知らないことがいっぱいなのである。

 

 

 

実は、最後の白洲灯台を紹介したくて今回の記事を書いた。白洲灯台が島(岩礁)の上にあったので、それに乗じて世界の島々にある灯台を取り上げてみた。

まだまだ世界にはいろいろな灯台がある。またの機会に、ぜひ紹介させていただければと思う。

 

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