どこからも見えないけど行ける串本トウジロ鼻灯台、よく見えるけど行けない苗我島灯台

 

ナギヒコさんから寄稿していただいた記事です

 

到達:2024年4月
難易度:■□□□(入門)(串本トウジロ鼻灯台)

 

 潮岬のある潮岬灯台から(紀伊)大島にある樫野埼灯台に行くときに渡るのが、くしもと大橋だ。

(国土地理院)

 潮岬灯台と樫野埼灯台についてはこちら。

 その前に、まず串本側からくしもと大橋を見る。串本と大島を結ぶくしもと大橋は、途中苗我島(みょうがしま)という無人島をまたぐ。そこに立っているのが苗我島灯台(みょうがしまとうだい、和歌山県串本町)だ。くしもと大橋を徒歩で渡れば、苗我島灯台に行けるかもしれないが、どうだろう。

 同じ場所から南を見ると、鵜島灯台(うしまとうだい)も見える。灯台名は鵜島だが、国土地理院の地図では二子島だ。

 

 くしもと大橋を大島側に渡ったところに、くしもと大橋ポケットパークがある。パークと言っても展望台、駐車場、トイレがあるだけなのだが。

 そこにクルマをとめ、展望台から海を見れば、苗我島灯台がよく見える。左端に小さく鵜島灯台も写っている。

 苗我島灯台は、上部の方が太い“頭でっかち”の形だ。下部は波をかぶりやすいので、上部に機械設備を配置したということだろう。さっきの鵜島灯台も似たような形だった。この海岸に行ってみたいなー。

 

 くしもと大橋ポケットパークから道路(県道40号)を渡ったところに、展望台っぽいものがある。過去の写真を見ると、もっと高い展望台があったようだが、なぜかいまはちょっとした土台があるだけの、ふしぎな施設になっている。どういう事情か、よくわからない。

 この外側の柵の切れ目から外に出ると、下におりる階段がある。この日は朝まで降っていた雨のせいであたり一面がびしょびしょで、怪しい地下室におりていくような不穏な感じがある。左側の壁はくしもと大橋だ。

 コンクリートの階段はなくなるが、道ははっきりついている。

 急な箇所にはちゃんと足場も作られている。枝の先に灯台の赤色が見えてきた。

 

 5分もかからず、串本トウジロ鼻灯台(くしもととうじろはなとうだい、和歌山県串本町)に到着。

 橋のすぐそばにあるので、橋の上からはまったく見えない。潮岬の方からも、苗我島の陰になって見えない。

 いろんなところからよく見える苗我島灯台には到達できないが(できるのかもしれない)、どこからも見えない串本トウジロ鼻灯台は到達できるのだった。

 くしもと大橋をくぐって、串本港と外洋を行き来する漁船からはよく見えるだろうけど。

 灯台の周りをうろうろしていたら、灯台の点検作業をする人たちが来た。

 扉を開けていたけど、この灯台の中は見てもつまらなそうだな。

 

(国土地理院)

 

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