GWに入る前から気になっていたことがある。冷蔵庫のポケットにほとんど使っていないアンチョビの瓶が1つ。そして、未開封の瓶がストックかごに1つ。おそるおそるポケットのほうを手に取ると、はるか昔に期限が切れてる。そういや、全然使ってなかったもんな。
心を入れ替えて、GWで時間の余裕がある今、アンチョビを使った料理を作ることにした。さらには、それ一品で他のおかずはつくらなくてOKな感じにしたい。
ということで、イタリア風オムレツ=フリッタータを作ることにした。中の具は、アンチョビ風味のキャベツである。キャベツ一択、「漢(オトコ)」的な清々しさがないだろうか。(たぶん、ない)
冷蔵庫にはしょぼい大きさのキャベツが半玉あった。大きめのキャベツに換算すれば1/4玉ぐらいだろうか。これをザクザクと刻む。
シンク下に収納してある、LODGE(ロッジ)の8インチのスキレットを取り出す。アウトドアなどでは定番メーカーの鋳鉄製のフライパンだが、恐ろしいまでに重い。
約20cmの厚いフライパンは、本体が約1.5kg。上に蓋(約1kg)がのっかってるので、不用意な姿勢で取り出すと、腰に来ること必須である。
スキレットを充分に温めたら、ごく薄く油をひいいたあと、アンチョビを好きなだけ投入。私は3~4匹ぐらいいれた。この時点で、相当はねる。コンロ周りが油だらけになるが仕方ない。油はねを防ぐグッズなどもあるようだけど、アンチョビを軽くほぐしたあとにすぐキャベツを入れるので、たぶん役に立たないだろう。あとは、普通にアンチョビキャベツを美味しく炒める。塩気はアンチョビの量によるので、様子をみながら、やや(←ややが大事)しょっぱいぐらいの味付けにしてこう。
流し込む卵液は、ざっくりと卵3~4個。しっかりと卵をかき混ぜる。
まったく個人的嗜好の話なのだが、オムレツでも卵焼きでも私は黄身と白身が完全に混ざっていないと許せない。親子丼みたいに、逆に分離したぐらいの仕上がりのほうが美味しそうに見える(実際美味しいのかも)ことも承知しているが、こればっかりは好みなのでしょうがない。
大昔は、卵をあまりかき混ぜすぎてはいけないと聞いていたので、切るように切るようにまぜて、それでも卵液の中に白身の小さな固まりがあったりするので、いったんザルでこして、なんだか黄身の分量の多い卵液になったりしていた。
ところがあるとき、たまたま見ていたTV番組で、和食だったかなぁ、この道何十年というプロの料理人の方が、「短時間でやるのが勝負です」とおっしゃって、箸を高速に動かして1分もかからずに見事になめらかな卵液を作っていた様子をみて、もう全身からうろこが落ちたのだ。ぼろぼろと。
それ以来、卵をかき混ぜる時は、菜箸をボウルの底につけたまま高速で動かし、ボウルを90度回転させて同様に繰り返すことで、短時間でキレタ卵液を作るようになったのである。
今回、思ったよりもアンチョビキャベツの量が少なかったので、卵は3個にした。
溶きほぐした卵の中に、生クリーム50ccを入れる。
たまたま別の料理に使う目的で生クリームのストックがあったからだが、なければ牛乳でいいと思う。
粉チーズを少しいれてもいいけど、なくてもかまわない。いい意味で適当だ。
スキレットに卵液を流し込み、かきまぜる。中火で周囲が少し固まるまで火をいれる。
スキレットの上に、細切りのとろけるチーズを散らして、220度前後に予熱しておいたオーブンに入れる。焼き時間は様子をみながら、15分前後。表面に好みの焦げ目がつけば完成である。
だいたいの料理はオーブントースターですますことが多いけど、スキレットがオーブントースターに入らないので、オーブンレンジのほうを使う。
東芝 スチームオーブンレンジ 30L グランレッドTOSHIBA 過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドーム ER-TD3000-R
スペイン風オムレツの場合、フライパンで同じように具材を焼き、いったん蓋か何かに取り出してひっくりかえしてフライパンに戻して両面を焼くことが多いので、失敗すると悲惨なことになる。フライパンで完結するのは魅力なんだけど、失敗がないのはオーブンで焼くほうかもしれない。
私は、イタリアにもスペインにも渡航歴はないし、ましてや現地の方に教えてもらったこともない(あこがれるな)ので、聞きかじりの情報ではあるけど、オーブンで焼くスタイルがイタリア風オムレツのようだ。
それから、 スペイン風オムレツ (現地ではトルティージャというらしい)の具にはじゃがいもがデフォだとも聞く。
今回、具の全体量が少なかったので、いまいち高さがでていないが、なかなか美味しくできた。
見た目よりも、味はずいぶんあっさりとしていて、もしかすると一人で全部食べられるかもしれない。
インスタ映えさせるには(インスタほぼやってないけど)、ここからの盛り付けが超大事なんだけど、めんどくさくなって、パンをどーん、キウイどーん、フリッタータに明太マヨかけてどーん、みたいになったことをお詫びいたします 笑
HASAMI ハサミ プレート YELLOW イエロー
ビジュアル的にちょっとお好み焼きみたいに網目に明太マヨをかけてみたけど、味的にはなくても全然かまわないし、別のソースもあうかもしれないね。
それでは!