先日、太平洋セメント東松山専用線の廃線ウォークに行った帰り、帰りの車窓から広々とした水田が見えた。まだ水を張ったばかりなのか、苗はなく、水面が鏡のように周囲に立ち並ぶ鉄塔の風景を映し出していた。
あまりにも見事だったので、数日後に写真を撮りにでかけたが、もう田植えが完了した後だった。
車窓から見たのが3日前だから、田植えが終わっていて当然。水だけ張った状態は、ごく短い期間だけなのだ。
それでもせっかく出向いたので、何枚か写真を撮ってきた。
仮に田植え前であったとしても、風がなく水面が波立っていない・青空・太陽光線の具合などなど、条件が揃わないと美しいリフレクション(水鏡)の写真は撮れない。自慢じゃないけど、満足の行くような写真がこれまでただの一度も撮れたことがない。
あきらめた・・といいながら、載せるのが自分でも図々しいと思う 笑。
ちょうど信号機の片方だけ赤色に点灯しているのと、右側から迫る電車の運転士さんのシルエットがちょっといいなと思って。
列車が通過するのを待って何枚も撮影したけど、水田に写るのはただの薄黒い影になってしまって、残念。
撮影したのは16時過ぎ。おそらく朝から作業されてるんだろうなと思うと、頭が下がる。
以前から水場が好きだったけれど、最近特に、灌漑(かんがい)にまつわる色々なことに興味がひかれる。もともと水は循環するものだけれど、人の生活に取り込まれた「水」の美しさに、はっとすることがある。
この写真の円筒形にあふれ出す水流も、いつまでも見ていたくなる不思議な力を放つ。これも1つのパワースポットなのか。
最近耳にした、「世界かんがい遺産」なるものが非常に気になる今日この頃。
世界と言わず、日本だけでいいので、訪ね歩けたら素敵なんだけどな。