【前編】明治の大和路をゆく幻の鉄道「大仏線」

100年以上も昔のこと、JR奈良駅と加茂駅を直接つなぐ路線があった。路線距離はわずかに9.9km、途中駅は「大仏駅」1つのみ。大仏線(大仏鉄道と呼ばれることも)と呼ばれたこの路線は、1898年(明治31年)の開業から9年4か月で消え去った、幻の路線である。

廃線になった1907年(明治40年)に、レールや駅舎の撤去が始まり、現存するものは(たぶん)ない。しかし、一部の隧道や橋台などが今も点在していて、明治時代の煉瓦や石積みの鉄道遺構を間近に見ることができる。

下のルートマップに、大仏線の鉄道遺構が残されている場所をナンバリングした。見ての通り、大仏線は、奈良駅から加茂駅までをほぼ最短距離でつなぐルートとなっている。(ナンバーをクリックすると、写真が表示される)

今回の廃線探検ウォークは、奈良駅から加茂駅まで幻の大仏線跡を歩いてめぐる旅である。


 

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