全体が撮れず残念な宇久井駒埼灯台、遊歩道の自然を楽しめばよかった

 

ナギヒコさんから寄稿していただいた記事です

 

到達:2024年4月
難易度:■□□□(入門)

 

 宇久井駒埼灯台(うぐいこまがさきとうだい、和歌山県那智勝浦町)は、宇久井港口灯台のすぐ近くにあるのだが、難易度は大きく違い、割と気軽に到達できる。さらに、灯台までの遊歩道は豊かな自然を楽しめるので、灯台に行くというよりは、散策するのにちょうどいいだろう。

 2つの灯台への分岐点からスタートしよう。宇久井(うぐい)ビジターセンターの駐車場から分岐点までは、宇久井港口灯台の記事で書いている。

 宇久井港口灯台へは分岐点を右に入り、正しい道かどうかの確信が持ちにくかった。今度は分岐点を左に行くが、こちらは道がはっきりしており、迷うことはない。

 少し進み、振り返って分岐点を見たところ。やっぱり分岐点であることがはっきりわかるような目印はないな。

 分岐点から5分ほどで宇久井駒埼灯台が見えてきた。駐車場からだと15分ちょっとというところか。

 到着した。しかし木の枝で上の部分が隠れていて、どうしても全体を撮影できない。

 灯器部分はどうやってもちゃんと見えない。

 反対側に回っても同じだ。残念。海からは灯光がちゃんと見えるんだろうか。

 

 灯台の先に少し行ける。雨なので景色は今ひとつだけど。左の島に大平石灯台(おべらしとうだい)らしきものがかすかに写っているのだが、このときは全然気づかなかった。この天気では無理もない。

 ほかに見るところもないので、駐車場まで引き返し、せっかくなので宇久井ビジターセンターの中にも入ってみた。

 入って初めて知ったのだが、ここは宇久井半島の動植物や地形などを展示・解説する、環境省が作った施設。吉野熊野国立公園の一部なんだね。雨降りの平日でほかに客はおらず、管理の人とゆっくり話をさせてもらった。

 そもそも宇久井半島を上空から見るとこんな感じ。もともとは島だったのが、砂州でつながったのがはっきりわかるな。道路がビジターセンターの手前で急な上りになったのは、そういうことだったのか。

(国土地理院)

 元の島部分はけっこう急に切り立っていて、柱状節理が見えるところもあるらしい。宇久井港口灯台に下りていくのに苦労したのももっともだ。

 昆虫や植物を紹介するチラシは季節ごとに作っているみたいだ(「2024年4月後半号」と書かれていた)。これを見ると、灯台に行くまでの遊歩道にも、多くの種類の木や草があるそうだ。もっとそういうものにも目を配って歩けばよかった。

 最近は数多くの灯台に行くことにだんだんと意識が傾いてしまっていたけど、その土地の自然を楽しむようにしてもいいのでは、と思わされた。

(国土地理院)

 

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事