ポルトガルの北部に位置する港湾都市ポルトの旧市街は、世界遺産に登録された歴史ある街だ。
ポルトの中心部と旧市街を結ぶ「ドン・ルイス1世橋」は、特徴的な赤い屋根の街並みを背景にドウロ川に架けられている。
冒頭の俯瞰写真では、近代的な橋のようにも見えるが、建設されたのは1881~1886年、今から140年近く前のことである。
特徴的なのは、「Two-hinged double-deck arch bridge」の2層構造になっていること。橋長は上層が395mあり、ポルトメトロと歩行者用。下層は172mで自動車と歩行者用になっている。
(ポルトメトロは、ポルト市内を走行する輸送力が軽量級な都市旅客鉄道のこと)
もともとは上層部も道路橋だったようだが、2005年にメトロ用に改修された。
エッフェル塔の設計者ギュスターヴ・エッフェルの弟子、テオフィロ・セイリグの設計である。