まさに“草の山”にさわやかに立つ草山埼灯台

 

ナギヒコさんから寄稿していただいた記事です

到達:2026年5月
難易度:■■□□(初級)

道を曲がり、森が開けて草の茂る山が現れると、そこに名前の通りの草山埼灯台(くさやまさきとうだい、山口県山口市)がスッキリした姿で立っていた。

 

関門海峡から九州側の国東半島まで、山口県南側の徳山まであたりで囲まれた海域を周防灘(すおうなだ)と言う。この海域には灯台が少ない。部埼灯台(へさきとうだい、福岡県北九州市、旧暦明治5年1月初点灯)と姫島灯台(ひめしまとうだい、大分県姫島村、明治37年初点灯)があればいい、ということだろうか。

山口県南側、下関と徳山の間には、離島を除くと草山埼灯台と中関灯台(なかのせきとうだい、山口県防府市)ぐらいしかない。

(国土地理院)

草山埼灯台は、JR山陽新幹線/山陽本線の新山口駅から南に向かった旧秋穂町(あいおちょう、現在は山口市)の先にある。

山口県道352号からちょっと入ったところに、草山公園の駐車場(十数台分)がある。ここから先は徒歩だ。

当然、ほかには1台もとまっていないが、後述するように、「サクラの広場」というのがあり、桜の季節には混雑するのかもしれない。駐車場に入れなかったクルマが、その手前にとめたり、私道(左方向)に勝手にはいったりするのに、だいぶ悩まされているようだ。

灯台までの道なのだが、この付近のGoogleマップには道がない(徒歩のストリートビューはある)し、国土地理院の地図はあまり正しくない。徒歩道入口にあるこの案内板が一番正確だ。

最短ルートでまず灯台に行き、階段(見づらいがトイレの左にある)をおりて、サクラの広場を経由して帰ってくることにする。

 

道は舗装されていて、クルマも通れそう。入口に車止めがあったが、管理用車両は中まで入るんだろう。

分岐点に来た。左が灯台への直行ルート、右がサクラの広場経由ルート。左に行く。

ここは案内通り、右へ。「通行止」の表示板があるからあせったけど、壁面を修理し終わったのに表示板をそのまま放置してあるだけのようだ。

のぼりはそこそこキツいが、路面は快適。

途中に結構広い駐車スペースがあった。一般客に開放するつもりだったのかな。

サクラの広場からのぼってくる階段と合流。ここで舗装は終わった。灯台へは左の道を行く。

次第に森の影が途切れ、日が差すようになってきた。この先を左に折り返すと…。

いっぺんに景色が開け、草山埼灯台が現れた。まさしく「草の山」に立つ灯台だ。気持ちいい。

写真を見るたびに、いくつかの茶色い岩が放牧された牛に見えてしまう。

 

駐車場から15分弱で草山埼灯台に到着。初点灯は1982年(昭和57年)12月と、まあまあ新しい。

さらに階段をあがって柵の場所には行けるが、柵の中には入れない。「草山埼灯台広場」という公園の案内はあるが、海上保安庁や燈光会の説明板はそういえばなかった(と思う)。

南西方向を向いた照射灯がある。叺の瀬(かまぎのせ)という岩に向けているようだ。「叺」は「かます」という字で、むしろで作った袋のことだそうだ。その袋もこの漢字も知らなかった。

草山埼灯台“広場”と名付けられているだけあって、ベンチもあるし、のんびり過ごせる場所だと思う。ただ、灯台のほかにはなにもない。

森の向こうには海も少しだけ見える。これは南西方向(叺の瀬の少し先)にある竹島。

もっと東(左)には佐波島灯台(さばしまとうだい、山口県防府市)がある佐波島が見えたはずだが、写真がない。見えなかったのか、見えていたけど佐波島灯台のことを忘れて撮らなかったのかは不明。

 

そろそろ戻ろう。階段の場所まで戻って、サクラの広場に向かって階段をおりていく。相当な段数があるから、この階段をのぼるルートでない方がいいんじゃないかな。

階段をおりきったら右へ曲がる。これは曲がったあとに振り返ったところ。正面の道を進むと、灯台の麓を回り込んで、「通行止」の表示板があったところに出る。つまり灯台へは行けない。

サクラの広場に出た。たしかに桜の時期はよさそうだ。

「ここから見られる景色」という案内板によれば、近くの竹島や佐波島だけでなく、国東半島や姫島も見えるらしい。しかし、残念ながら木の枝で海はほとんど見えない。公園として整備したときより木が成長してしまったのか。それでも一応写真を撮ればよかったな。

こちらが帰り道。

最初の分岐点まで来た。この間、のぼりくだりはほとんどない。つまり、行きに通った最短ルートはずっとじわじわのぼっていく感じ。帰りのサクラの広場経由ルートは階段で一気に高さを稼ぐ感じ。行き帰りを逆にしない方がいい理由がおわかりいただけただろうか。

 

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