到達:2024年10月
難易度:■□□□(入門)
佐田岬灯台(さだみさきとうだい、愛媛県伊方町)のためにはるばる佐田岬半島に行ったので、せっかくだからほかの灯台にも寄ることにした。ただ、時間の都合で1カ所だけ。ということで、襖鼻灯台(ふすまはなとうだい、愛媛県伊方町)を選んだ。
地図で場所はだいたい見当がついた。でも、先達のみなさんの事前情報(いつもお世話になっております)のおかげで、3つのポイントに引っかからずに済んだ。
佐田岬灯台のところで書いたが、国道197号を除くと、佐田岬半島の道はけっこう険しく、しかも道幅が狭いところが多いようだ。
灯台に一番近い駐車場所に行くには、西側の道の方がまっすぐで近そうだが、Googleマップのストリートビューで見ると、ほとんどすれ違いができる場所がなさそうだ。
対向車が来る可能性は少ないが、念のため東側の足成(あしなる)集落の方からアプローチすることにした。国道197号から「←足成」の標識のところで(八幡浜に向かって)左折してからの分岐方向を、地図に黒矢印で書き入れた。
最後の黒矢印の分岐がここだ。
ここから先は人家がないこともあり、道はかなり狭い。ただ、ギリギリすれ違える場所がときたまある。西側の道よりは多少安心感があるというところか。
どこかへ通り抜ける道でもないとはいえ、対向車が来ないとは言い切れないので、ゆっくりとクネクネ道を走る。
「灯台への入口はカーブミラーがあるところ」なのだが、途中にいくつもカーブミラーがある。カギは「道が少し広くなって、クルマがとめられる」ところだ。何本目かのカーブミラーで「ここだ」と確信できた。1つ目のポイントをクリア。
カーブを曲がった先の道はこんな感じ。
事前に写真を見ているだけでは、入口がどこなのかがわからなかったが、「すぐわかる」という情報を信じてクルマをおりる。
と、たしかにすぐにわかった。写真ではわかりにくくても、現地に行けばわかる、という典型例だ。入口近くの木に白テープが巻かれているのはあとで写真を見て気づいた。
ひとたび道に入れば、道ははっきりしている。
灯台へ行くだけの道としてはしっかりしすぎているようだ。道に沿ってパイプが延びているのは、畑に水を撒くためのものか?
左が崖ではなくなり、右に開けた場所が現れた。
道がなくなった。
いや、そうと決めつけられないところが、灯台クエストの難しいところであり、醍醐味でもある。
ここで3つ目の事前情報をようやく思い出した。「灯台へは左に入る」だ。ちょっと下がってみれば、それらしい木のすき間がある。ここだな。
この情報は一番助かった。すき間を入ってみれば、明らかな道が続いていた(ブレた写真しかなかったので仕方なく掲載)。
まっすぐ進めば、木の間から灯台の白い色と敷地の柵が見えてきた。
クルマをおりてから5分ぐらいで襖鼻灯台に到着。
初点灯は1956年(昭和31年)だが、平成に改築されている。地元の小学生が書いた文字が初々しくていい。
だが、周囲は近くまで木が迫っていて、全体像が写せない。
かろうじて上まで見えるのが、この場所だけだ。
あえて注意ポイントなどを事前に調べず、試行錯誤しながら灯台に向かうという楽しみ方をする人もいるだろう。でも効率的に行きたい場合には、事前情報が役立つ灯台だった。