到達:2024年9月
難易度:■□□□(入門)
2022年10月に「日本最古の(西洋式)木造灯台」と言われる旧福浦灯台(ふくらとうだい、石川県志賀町)に行ったのだが、(新)福浦灯台には行かなかった。そもそも旧福浦灯台の近くに行ってから新灯台の存在を知ったためで、新灯台まで足を延ばす時間がなかったのだ。
クエスト的な難易度があまり高くはないが、「旧灯台に行ったなら新灯台にも行くべきだろう」、ということで、2年後に新灯台に向かった。
旧福浦灯台についてと、新旧灯台の関係については、こちらを参照してほしい。
新旧2つの灯台は、直線距離で約700m離れている。
そして今回、2つの灯台を1枚の写真に収めることができた。能登金剛遊覧船「巌門クルーズ」に乗ると、旧福浦灯台の近くまで船が周遊するのだ。
写真よりもう少し左に福浦港(ふくらこう)がある。旧福浦灯台は福浦港に出入りする船のために作られたが、新福浦灯台はもう少し広い海域を照らす、ということだろうか。新灯台は旧灯台とは離れた場所に建てられた。このために旧灯台が残され、「日本最古の(西洋式)木造灯台」として生き延びられた、とも言える。
新福浦灯台へは、旧灯台に行くときに使った「旧福浦灯台観光駐車場」から南に750mほど走ったところから細い道に入る。
「地蔵前」というふしぎな名前の民宿を過ぎると、「腰巻地蔵 75m先」という案内板があるので、クルマを止め、その小道を左に入る。
「日本最古の木造灯台 715m」という案内板もある。つまりこのまま道を行くと旧福浦灯台に行けるっていうこと。
ただし、このすぐ先で通行止めになっていた。2024年1月の能登半島地震で道が崩れたんじゃないかな。そうだとしたら、通行止めのまま放置される可能性もあるだろう。この道を往復して新旧2灯台を見る、という人がいるとはあまり思えないからだ。
小道に入るとすぐに下り坂になる。舗装されているから歩きやすい。
カニがいた。木の根元にいくつも開いている穴が、カニのすみかのようだ。
2、3分で木立を抜け、腰巻地蔵が見えてきた。
そしてその先に、(新)福浦灯台が現れた。1952年(昭和27年)3月に建設し、旧福浦灯台の使用を終了。1984年(昭和59年)12月に改築したのが現在の姿だ。典型的というか、シンプルな形の灯台はやっぱり美しい。
灯台の左側を回り込み、反対側(海側)に行くこともできる。
背後の海はこんな感じ。この付近の海岸線は、溶岩性の岩石が複雑な形をしていて、海岸近くの船の航行にはたしかに注意が必要かもしれない。