到達:2024年4月
難易度:■■□□(初級)
滝埼灯台(たきさきとうだい、石川県羽咋市)へは、「国道沿いの駐車場にクルマを止め、10分ぐらい平坦でまっすぐな道を歩けば着く」と、軽く考えていたのだが、ちょっと甘かった。
クルマを止めたのは、国道249号にある滝ロードパークという駐車場。トイレしかなく、営業車が昼寝するための場所か?
小さな展望台があり、緩やかな傾斜のある田んぼの向こうに海が見える…。
のだが、このときはそこそこの雨降りで、残念ながら水平線がかろうじて見える程度だ。この写真の中央付近に滝埼灯台があるはず。
傘をさして歩き出す。いったん国道に出て、ちょっと歩いてから右の農道に入る。
そして、斜め左方向のあぜ道を海に向かってひたすら歩いていく。道はごくわずかな下りだ。
すると、ナゾの貯水池に突き当たる。
なぜ“ナゾ”かというと、行く前に予習をしたときに、Googleマップにはそんなものがなかったからだ。
上図赤枠のあたりに注目してほしい。次がBingマップだ。2つの貯水池と思われるものがあり、付近のに碁盤の目形の道もある。
いくつか灯台アクセスの記事を読んでも、実際に貯水池があるようだ。つまり、Bingマップに比べGoogleマップは古い、ということのようだ(2024年4月時点で確認したところ、Googleマップの航空写真にはそれらしきものが写っているが、地図には反映されていない)。
なので、「さまよえる湖(ロプノール)」であるかもしれず、現地に行ってみないとわからない、というものだったのだ。
ひとまず存在が確認できた。2つの貯水池の間の道まで来た。ここを海側に行って、左に曲がれば滝埼灯台に行けるはず。と思って小屋のところまで進んだが、行き止まりだった。これがトラップ1。
仕方がないので、この場所まで戻り、左の貯水池を回り込む。その途中で、貯水池の向こうに灯台が見えるじゃないか。もう少しだ。
左の貯水池を過ぎて、右に曲がる。
で、さらに右に曲がれば、灯台が見えた(写真左端近く)。しかし、枯草が多い。ズボンの裾と靴がぬれるが仕方ない。
と思いながらしばらく進んだら、木が茂っていて先に進めなくなった。どゆこと? トラップその2だ。
どうもこの下にあるのが灯台までの道らしい。1mぐらいの斜面を無理やり下りる。
そして行き止まり。ここを左に曲がれば、灯台が正面にあるはず。
ここだけ道がコンクリート舗装されているから、間違いないだろう。夏近くになって、草木が生い茂るともっと通りにくくなるのかな。
おお、灯台が見えた。でも傘をさしながら、びしょびしょの枝をどかして進まないといけない。3つ目のトラップで服も結構ぬれる。
ともあれ滝埼灯台に到着。
壁の一部と屋根がオシャレな水色のタイルだ。白い部分がちょっと残っているのは、水平線を表しているんだろうか。
すぐ向こう側には、自転車道と海岸があるはずだが、草木にさえぎられて見えない。自転車道の方から灯台にアプローチした人の記事も見たが、それはかなり大変だったんじゃないかな。
貯水池のところまで戻った。あとは写真左端に見える駐車場まで、あぜ道をトボトボ歩くだけだ。靴の中は水たまり。
貯水池の横のじゃり道は、クルマが十分通れるし、道幅が十分にあるので、多少駐車してもだいじょうぶだろう。田んぼの中を歩くのが気持ちいい天気や気候でないなら、ここまでクルマで来ちゃった方がいいね。