今から5~6年前だろうか、ランダムに配信される音楽を聴いていた時に、気になる楽曲が流れてきた。若い女性の歌声、おそらくは民謡がベースにあるのでは?という節回しで、フォルクローレっぽいアレンジの「鳥になりたい」という曲だった。
歌っていたのは白澤みさきという当時17歳の歌手だった。アルバムを聴いたりなど、その頃少しはまっていたのだが、いつのまにか彼女の歌声は記憶から消えていた。
今回、大槌町を訪問し数本の記事を書くなかで、彼女が大槌町の出身であるということを知る。
小学6年生のときに東日本大震災が発生し、友人をなくすという経験を経て、避難所で歌うことで被災者を励ます姿が評判を呼ぶ。その歌声がTVに取り上げられたことが、歌手デビューのきっかけになった・・ということも今回初めて知った。
残念ながら2017年には、歌手活動を休止し、いまは事実上の引退となっていると聞く。
彼女の歌う「Amazing Grace~赤とんぼ」を紹介して、大槌町シリーズの最後としよう。