【4】会津横田駅 JR只見線不通区間探訪記 2020/6

2020年梅雨の真っただ中、只見線の不通区間の駅を実際に訪ねてきた。
長く止まっていた時がゆるやかに動き出そうとしている、只見線の「今」をお伝えする。

 
 
不通区間の駅は全部で6つある。ここで紹介するのは「会津横田駅」だ。
 

駅名所在地運行状況
会津川口駅福島県大沼郡金山町
本名(ほんな)駅福島県大沼郡金山町不通
会津越川(こすがわ)駅福島県大沼郡金山町不通
会津横田駅福島県大沼郡金山町不通
会津大塩駅福島県大沼郡金山町不通
会津塩沢駅福島県南会津郡只見町不通
会津蒲生(がもう)駅福島県南会津郡只見町不通
只見駅福島県南会津郡只見町

 
 
◆関連記事

記事がありません。

 
 

踏切 踏切 踏切

下の地図の⑤、やまなか踏切

 
 

 
会津横田駅へは、会津大塩駅から国道252号線を離れ、四季彩橋(下の地図②)を渡り只見川の南側の道を歩いて向かった。

下の地図をみてわかるように、⑤と⑥の2つの踏切の間は、只見線をはさみ2本の生活道路が並走している。

 

①第7只見川橋梁 ②四季彩橋 

 
 
只見線の南側を走る道路から、線路越しに田園風景を眺める。
 

雪を下ろしやすくするためだろうか、三角屋根の住宅が印象的

 

⑤と⑥の踏切の間は500mほどしかないのだが、この間にさらに2つの小さな踏切がある。

 

横田第2踏切

 

 

横田第1踏切

 
只見線の南側には田んぼがあり、これらの踏切は農道としての役割があるのかなと思う。

 

 
 
次の写真は、横田駅から只見駅寄りに最も近い踏切だ。
近づいて踏切の名前を見てみると、「鉱山第二踏切」とある。
 

上の地図⑥の踏切

 


 

黄色の塗装がだいぶ剥げてしまっている

 
 
会津横田駅は、1963年(昭和38年)に会津川口駅から只見駅まで只見線が開通した当時からある古い駅だ。かつて会津横田駅の一帯には横田鉱山があり、今はほぼ片りんも残されていないが鉱山の専用線もあったという。

横田鉱山は1972年(昭和47年)に閉山したらしい。断定はできないが踏切名が書かれたこの標識も、50年近く時が経っているもの・・と考えると感慨深い。
 
 

鉱山第二踏切を渡る途中で東方向を見ると、なにやら短いトンネルのようなものがみえる。あの場所が会津横田駅だ。
地図を見ながら北上し、国道252号線にいったん出た後、再び南下して駅に向かう。
 

草が生い茂ってわかりにくいが、線路の左手奥に駅の待合室がほんの少しみえる

 
 
 

会津横田駅

雑草に半分埋もれた会津横田駅

 
 
会津横田駅は、ホームの東端に階段がある。枕木のほうはそうでもないが、ホームや駅周辺はプチジャングル状態だ。
 

只見駅方向を臨む
こちらの駅名標も年代物だ

 
 
先ほども、会津横田駅は開業当初からある駅と書いたが、会津川口駅と只見駅が開通した時、その間には会津横田駅と会津蒲生駅しかなかったとのこと。

下の写真をみると、ホームが始まるあたりから、線路が分岐している。

 
 
会津横田駅を背にして、会津川口駅方向に振り返る。さきほどの踏切から見えていたのは、鉄骨で組まれたスノーシェッドだった。

雑草に覆われているが、本線の右側に側線がみえる

 
 

スノーシェッドの部分を拡大。赤丸で囲んだところが、車止めだ

  
会津横田駅構内には、以前、横田鉱山専用線のための木造ホッパーがあったらしい。おそらくホームの正面南側の場所にあったのではないかなと勝手に推測。スノーシェッドと専用線の位置関係も詳しく知りたいところだが、調べた範囲では正確なところはわからなかった。

 

代行バスでのアクセス

 
会津横田駅の最寄りのバス停は、「横田タクシー」だ。横田タクシーの前にあるバス停は、会津川口駅方面に向かうバスがやってくる。逆に只見駅に向かう場合は、横田タクシーの正面にあるスーパー「ヒロセ」の前がバス停の代わりになっている。

(※この情報は2020年6月のものです。現地訪問の際は、最新の情報をご確認ください)
 

 

  
 
バス停から少しだけ離れた場所に、駅に向かう標識があるので、その道を行けばほどなく駅に着くはずだ。
 
  

 
 
 

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事