ピアニシモⅢでいくオトナの一人旅 はとバスのススメ

こどもの頃から乗り物に弱かった。
列車はそれほどでもないけれど、自動車で移動となると乗り物酔いは必至。
ゆえに学校のバス遠足では、酔い止め薬が欠かせず、それでも酔うことがあった。

大人になり、多少免疫ができ、通勤レベルならバスも酔わなくなった(本を読まなければ)。
でも比較的最近まで、旅行の移動手段にバスをメインで使うことは、まったく考えていなかった。

TV番組で、季節折々の華を感じられる観光地訪問や、カニ食べ放題(カニ大好きだ)企画など
ちょっと心動かされてはいたものの、バスツアーに参加しようとは思わなかった。
乗り物酔するからというよりも、次の2つの大きな理由があったからだ。

 

■トイレ問題

人は緊張するとトイレが近くなる。
数時間はトイレに行けないと思っただけで、トイレに行きたくなった経験はないだろうか。
もし、お腹の調子が急に悪くなったら?
あぁもう考えただけで、トイレに行きたくなる 笑。

団体行動のバスツアー。
万が一にも他人様に迷惑をかけないためにも、トイレがないバスはキツイのである。

 

■干渉問題

旅は道連れ世は情け。
旅先で出会ういろんな人たちとの交流は、旅の醍醐味だと思う。
変わり者の私だって、そのよさは否定しない。いい想い出になりえることもわかってる。

でも、あえて一人旅を選んで旅行するときは、特に移動中は静かに外の景色を眺めたり、いろんな妄想にふけりたい。
だから隣に、もんのすごいおしゃべりで過干渉な人がいたら?と思うと、それだけで旅にでかける気が失せる。
「どうして一人で旅行してるの?(かわいそう)」なんて聞きそうなおばちゃんが世の中たくさんいる。
そういう人と袖振り合う確率は意外に高いのである。

確率の問題だけど、座席が決まっていて逃げようのないバスツアーは、危険なのだ。

 

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3列シートがオヒトリサマを救う?

 

しかし、時代は変わってきた。
快適な一人旅を望むニーズにこたえる風潮が、ここ数年高まってきている気がしている。

例えば、あの有名な「はとバス」もそうだ。
はとバスには、「貴賓席の旅」と命した特別仕様のバスを利用したツアーがある。

 

 

ピアニシモⅢと名付けられた車体は、定員24名。
一般の大型観光バスの定員が45名前後であることをみれば、そのゆったり感がおわかりいただけるだろう。

はとバスだけど黒い。 ★ナンバープレートはレタッチで消してあります

 

横に3列、縦に8つ。
で、ここが大事なんだけど、横の3列はラグジュアリーな深夜高速バスにあるみたいな均等間隔じゃない。
1席と2席にわかれてることが、最大の一人旅おススメポイントなのである。

座席が通常よりゆったりしているだけじゃなく、右側は窓で、左側は通路なんだな。最高でしょ?

写真は緑がかっているが、実際のシートはアイボリーでお上品な感じ

 

こういう座席配置だと、おのずから一人旅の申し込みも多くなる。
ご夫婦や友人同士は2人掛けの席。
全員一人限定っていうツアーもヨソにはあるんだけど、個人的にはこちらのほうが参加者のバランスがいい感じがする。

 

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トイレ付バスはやっぱり最強

 

ピアニシモⅢには、もちろんトイレがある。
8番目の席のうしろ、最後尾にトイレが設置されている。

で、ここでどんなトイレだったのか・・と話をしたいんだけど、それができない。
なぜかというと、一度も入ったことがないからだ。
けっこうな回数、ピアニシモⅢに乗っているのに!

バスツアーはだいたい2~3時間に1回程度はトイレ休憩をとるようにスケジュールが組まれている。
トイレ付きのピアニシモⅢも例外じゃなく。
だいたいバス外のトイレで用は足り、私以外の乗客でもバスのトイレを利用する人は非常に少なかった。
あえて言えば、帰路についたとき道路が渋滞して時間がかかり、そんなときの利用が一番多い印象。

 

 

じゃあなくてもいいんじゃあるまいか・・という気もするけど、それは違う。
非常時に備えがあるからこその、平穏であり、やっぱりバスにトイレはあってほしいのだ。

 

ちなみに、はとバスには「レガート」というトイレ付きバスもある。
定員は36席の4列シートで、ピアニシモⅢほどじゃないけど余裕のあるつくり。
ピアニシモⅢよりもツアー数が多いので、いつか乗ってみたいなと思っている。

 

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ゆったりとしたオトナ旅を楽しみたいならピアニシモⅢ

 

日帰りのバスツアーの相場は、8000円~10000円ぐらいのものが多い。
(トイレなしのバスツアーでもっと激安なものもある)
それに比べれば、ピアニシモⅢは15000円前後なので、相場の1.5倍である。

ツアーで訪れる場所は2か所ぐらいで、1つの場所にじっくり滞在するようなスタイル。
日常を離れて、次の電車の時間は?帰りの運転は?などせかせかと気にせず、敷かれたレールにのんびりのったような旅をしたい人にはとてもおススメである。

 

2020年2月現在では、ピアニシモⅢの日帰りツアーはこだわった宿またはレストランを訪れる2つのカテゴリがあり、その中で数種類ツアーが選べるようになっている。(季節にもよるがツアー数は少ない)

両方のカテゴリに参加した感想は、宿カテゴリのほうはグレードやや高めの温泉旅館(やや高めというのがポイント。ものすごく高くないけど、団体で行っても違和感がないレベルの宿)で、温泉と地産地消の食事を楽しむといった印象。
レストランカテゴリのほうは、特に食がメインで、非日常の食事を味わえるのが特徴。
それだけに、温泉以上に食事の好みがあうことが、参加満足度の大きな指標となる感じだ。

ピアニシモⅢのツアーには宿泊コースもあるんだけど、残念ながらこちらは参加したことがない。
「銀山温泉」の宿泊ツアーは行ってみたいな~と思ったんだけど、こちらは1名参加は不可。
宿泊ツアーでは1名参加だと何かとコスパが開催側にとって悪くなるので、ツアー内容に「1名さま申込OK」と記載があるもののみが申し込みできる。

ちなみに、旅行大手のクラブツーリズムでも一人旅応援のツアーがたくさんあるのだが、こちらは4列バスの2席を利用したり、通常は1人では宿泊できない宿でも宿泊できるツアーなどがある。
(ピアニシモⅢと同じく3列シートのバスもある)
とても魅力的だが、お値段も相当な金額になるので、そこは申し込む方の価値観次第ということになるだろうか。

ピアニシモⅢの車両サービスや、実際のツアーの詳細ははとバス貴賓席の旅をご参考に。

別記事で、実際のピアニシモⅢのツアーの様子をお届けする。

 

 

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