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前回と前々回、徒歩で、アプトいちしろ駅から長島ダム駅までの廃線区間を追ってきた。
次に目指すのは奥大井湖上駅である。
バスで奥大井湖上駅を目指す
長島ダム駅からは、列車に乗り、ひらんだ駅を経由して奥大井湖上駅までいくつもりだった。
次の列車が来るまでだいぶ時間がある。
ひとまず山小屋風の駅舎の中に入り、さきほど買ったあぷと餅を取り出す。
あぷと餅を食べながら、駅舎の中を見渡す。
壁に貼ってあるバスの時刻表が目に留まった。
アプトいちしろ駅から長島ダム駅までのミステリートンネルウォークは、念のため2時間半ぐらいの時間を想定していた。ところが、実際には1時間かからないで到着してしまったので、次の列車まではかなり待ち時間があった。
次のバスの時刻をみると、列車よりだいぶ早く到着するバスがある。
それじゃバスで参りましょうか。
ということで、駅のすぐそばにあるバス停に移動する。
ちなみに、列車で旅するなら大井川周遊きっぷが超絶おすすめだ。
また別記事でふれようと思うけれど、3日間、大井川鐵道の路線バスも列車も自由に乗れて、5,900円。
まさに、「買わないという選択肢はないやろ?」な、お得切符である。
千頭駅と閑蔵駅を結ぶ 路線バスは、県道388号をひた走る。
途中の「湖上入口」で下車した。
ここで、バス停「湖上入口」と、井川線の奥大井湖上駅との位置関係をみておこう。
下の斜めから見た3D地図はゆがみがでているが、湖上入口(下図の1)と奥大井湖上駅に、高低差があることがおわかりいただけるだろうか。
湖上入口からの遊歩道は井川線の鉄橋につながっている。
驚くことに、奥大井湖上駅の左右にある鉄橋は人も歩ける歩道が線路横に隣接されており、駅まで歩いていくことができるのだ。
ちなみに、この次の記事でふれるが、廃線になった旧線の一部が岸辺に沿うように残っており、駅や列車の中からその様子を眺めることができる、廃線ウォッチのベストポイントでもある。
奥大井湖上駅を一望できる撮影ポイントへ
湖上入口でバスを下車し、不動トンネルの横にある細道に入る。
少し歩くと、奥大井湖上駅を一望できる撮影ポイントが現れる(上の3D地図の2)。
訪れたのは平日のお昼ごろ、10人ぐらいの人たちが撮影をしていた。
スマホでパチリという方もいれば、本格的な機材で撮影している方もいる。
週末などはきっともっと混みあうのだろうな。
冒頭の写真はスマホで撮影したもの。
細かい調整はできないけれど、やっぱりこの手の景色は広角がいい。
下の写真はSONYのRX1でRAW撮影して、パラメータを調整したものだ。
湖の色が濁っていて残念だけれど、まあ仕方ない。自然相手のことだもの。
(あと太陽光線の加減で、お昼の時間帯はいまいちだな)
大井川観光の目玉として、この俯瞰の写真がよく使われる。それだけ印象的な構図だからだ。
次の記事でもふれるが、新線のルートとして複数案が検討され、最終的に湖の上を渡るように通したこのルートの選択が、間違いではなかったということだろう。
旧階段を一気に下り、湖上駅をつなぐ鉄橋へ
奥大井湖上駅へは、湖上遊歩道を歩いていく。
遊歩道へ誘う木の看板の横には7色のペイントが施されている。
(正直に言うと、6色しかないようにも・・笑)
駅の両サイドにある鉄橋の愛称は「レインボーブリッジ」。「封鎖できません!」と織田裕二さんが叫んだレインボーブリッジは1993年完成なので、こちらのほうが3年早く、まさにレインボーブリッジの「元祖」なのである。
最初はまあまあゆるやかな階段だが、足元がやや不安定なので健脚じゃない方は慎重に。
しばらくゆるやかな勾配が続くが、鉄橋近くまでくると、一気に急斜面を下る階段が現れる。
急ではあるが、鉄階段なので歩きやすい。ちょっと膝にくるけれど。
鉄橋まであと少し・・というところで、樹々に遮られていた視界が、一気に開ける場所がある。
定番の俯瞰写真もいいが、この構図も悪くない。
なんだか未来に向けて地元の人々の願いがまっすぐに伸びているような、そんな印象。
さて、いよいよ鉄橋を渡る。
次回は旧線の見どころポイントなどをお伝えしたい。
次に続く、、
★★シリーズ記事は以下のリストからどうぞ。
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