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2020年梅雨の真っただ中、只見線の不通区間の駅を実際に訪ねてきた。
長く止まっていた時がゆるやかに動き出そうとしている、只見線の「今」をお伝えする。
不通区間の駅は全部で6つある。ここで紹介するのは「会津越川(こすがわ)駅」だ。
駅名 | 所在地 | 運行状況 |
---|---|---|
会津川口駅 | 福島県大沼郡金山町 | |
本名(ほんな)駅 | 福島県大沼郡金山町 | 不通 |
会津越川(こすがわ)駅 | 福島県大沼郡金山町 | 不通 |
会津横田駅 | 福島県大沼郡金山町 | 不通 |
会津大塩駅 | 福島県大沼郡金山町 | 不通 |
会津塩沢駅 | 福島県南会津郡只見町 | 不通 |
会津蒲生(がもう)駅 | 福島県南会津郡只見町 | 不通 |
只見駅 | 福島県南会津郡只見町 |
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会津越川駅
駅の西端にホームに上がる階段がある。目の前には新しくまき直されたバラスト(線路に敷く砂利)が、無造作に広がっている。
まっすぐに東に伸びる線路。会津越川駅は、不通区間の他の駅と同じくシンプルな造りの駅だ。
只見駅で代行バスの運転手さんと話をした。「帰りは会津越川から只見駅行きのバスに乗ります」というと、「何もないところですよ。あそこで待つんですか?!」と驚かれた。
確かに、近くに商店もなく聞こえるのは風の音だけだが、何もないことの贅沢を感じたりもする(そこで生活をするとなれば、また別の話なのだろうけれど)。
会津越川駅から次の本名(ほんな)駅へ向かって、線路は北方向に大きくカーブする。
時間の関係で、残念ながら不通区間の最後の駅、本名駅には今回行くことができなかった。
不通区間が全開通する前に、本名駅や第5・第6只見川橋梁の今を見るために再訪したい。
代行バスでのアクセス
会津越川駅の最寄りのバス停の目印は、正直なところ何もない。国道252号線沿いに「会津越川駅前」のバス停があるのだが、目立った看板はなかった(私が見落としただけの可能性もある)。
ただ、下の写真にあるように、国道からすぐの場所に会津越川駅があるので、バス停からは迷うことはないだろう。
(※この情報は2020年6月のものです。現地訪問の際は、最新の情報をご確認ください)
会津越川周辺
上の画像は国道252号線で、会津横田駅から会津越川駅に向かうときのものだ。左手には道路より数m低い位置に只見川が流れている。
地元の消防団の方から聞いた話によると、新潟・福島豪雨災害の際には①の建物が水没したというから、どれほどの水量だったのか恐ろしいばかりである。②の建物は東北電力の伊南川発電所だが、水害により当時は機能停止してしまったとのことだった。
ちなみに、同場所を俯瞰で眺めたものが、下の衛星写真だ。(方向は逆で、只見駅方向が上になっている)
川の流れがカーブして川幅が狭くなっていると、どうしても水量が増加したときに影響を受けやすい。
その一方、衛星写真からは只見川流域の美しさも感じ取れる。
もう少し会津川口寄りにフォトジェニックなスポットとして有名な大志集落があるが、この場所も同じように、川にせり出した場所に赤や青の屋根の家々が点在する姿は、見るものを惹きつける。
願わくば、こうした情景が再び水害にあうことなく存続してほしい。