2019年の10月に旅した群馬県利根郡片品村。鎌田にたどりついたところまで書いて、半年も放置してしまった。続きの5回目です。
シリーズの記事は↓コチラ 今回は5回目です。
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鎌田の停留所の一つ先、「道の駅尾瀬かたしな前」のバス停から、13時すぎの湯元温泉方向へのバスに乗る。(2020年5月14日現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため鎌田~日光白根山ロープウェイ~湯元温泉間の路線バスは運休している。現状については関越交通のサイトをご覧ください)
この日の宿泊地は丸沼のほとりにある丸沼温泉還湖荘(下図②)だが、先に菅沼(下図③)まで行ってから、引き返す予定だ。菅沼まではおよそ20kmの距離である。
とうもろこし街道をくぐり抜け
鎌田まで乗ってきたバスは、ごく普通の市中を走行するタイプのものだったが、道の駅尾瀬かたしな前から乗り込んだバスは、観光バスだった。
よって、座席の位置が高い。数人の乗客しかおらず、運転手さんのすぐ後ろの座席に腰を下ろす。
ちなみに、観光バスなので、普通のバスにあるような両替機とかそういったものはついてない。現金で支払うため、できるだけおつりのないようにすると、乗降がスムーズである。
車窓を眺めていると、「焼きとうもろこし」と書いた看板が目に入り、あわてて写真を撮る。
私は、焼きとうもろこしが大好きだ。
すぐに次の直売所が現れる。「甘い甘い焼きとうもろこし」の看板が、目の毒だ。あぁ食べたい。
あとでわかったことだが、ここは「とうもろこし街道」(なんて素敵な街道なの!)と呼ばれ、春から秋にかけて30軒以上の農産物直売所が軒を連ねる。私が訪れたのは10月下旬の平日だったので、閉まっている店もあったが、何軒も営業していた。
自分の車で旅をしているなら、こういうときにパッと立ち寄れるんだろうな。残念だけれど、車以前に免許がないから仕方ない 笑。
菅沼キャンプ村に到着
鎌田の標高は約800m、丸沼温泉還湖荘のある場所は標高1430mなので、600m以上の高低差をバスはぐんぐん上っていくことになる。
国道120号を北東に向かうバスは、いったん下図①の場所で国道を離れ、細い道を北上し下図②の「丸沼温泉還湖荘」バス停で折り返して、再び国道120号に戻ってくる。
還湖荘に向かう途中の道で対向車とすれ違う。いや、なにしろこっちは観光バスなので、下の写真の場所ではすれ違えず、この黄色い車は、けっこうな距離をバックするはめになった。こんなカーブの山道をバックするって大変だ。
菅沼に到着。バスの運転手さん、ありがとう。
バス停の目の前が、菅沼キャンプ村の入り口になっている。
キャンプ施設を利用しない場合でも、入村料として管理事務所で100円を支払う。
(利用料金含め、営業期間など詳しい情報は必ず菅沼キャンプ村でご確認ください)
菅沼の秋の終わりは早い。私が訪れた10月下旬は、シーズン営業ぎりぎりの時期だったと思う。
菅沼まで足を延ばす決め手になったのは、下の動画をみたからだ。ぜひ、2分30分過ぎたあたりをみてほしい。私の固定観念にしばられた群馬県の湖というイメージを根底から覆す美しさに、時がとまる。
夏場に訪問できることがあったら、一度は湖面に乗り出してみたい。素敵だろうなぁ。
10月初旬~中旬に台風19号が上陸したため、その被害と思われる様子も散見された。
二次元の地図上では、丸沼と菅沼は隣り合って並んでいるように見えるが、実際には標高差が200mほどある。地図の3D表示などで見ると、段々畑のように、菅沼より一段下がったところに丸沼があるような感じだ。
丸沼よりも菅沼の氷結期間は長い。5月上旬までっていうのは、ちょっと驚きである。夏場であっても雪解け水が流れ込むため、水温は低いとのことだ。
菅沼のほとりにたつ。冒頭の写真も菅沼湖畔だ。
湖畔の写真を何枚か、どうぞ。
菅沼湖畔で静かな時間を過ごしたあと、丸沼へ引き返すため、菅沼キャンプ村をあとにした。
「圏外の管沼 炭火を見つめてバスを待つ」につづく