東はどこまでも太平洋、振り返れば太東埼灯台

 

  

ナギヒコさんから寄稿していただいた記事です

 

到達:2022年12月
難易度:■□□□(入門)

 道がわかりやすくて行きやすい、灯台の立つ景色が心地よい、全面タイル張りがきれい、いいことずくめの太東埼灯台(たいとうさきとうだい、千葉県いすみ市)にでかけた。

 国道から曲がったあと、案内板はあるが、実は最短距離ではない。まあ、たいした違いはないけど。

 

  

 

 一番やっかいなのは、道の細さだ。クルマ1台分の道幅しかなく、対向車とすれ違える場所があまりない。

 

 

 着いたようだ。先に駐車場が見える。

 

 

 日向に出て反対側を見れば太東埼灯台。通ってきた道の上にできた森の切れ目が、切り通しのように見える。

 

 

 駐車場に車を止める。あっさりと着きました。

 

 

 車道とは別に、歩いて近寄れる経路がある。

  

 

 到達の苦労がない、という点ではやや拍子抜けだが、端正なたたずまいは「来てよかった」と思わせる。やっぱり灯塔は四角柱より円柱がいいよね。

 

 

 際立つ灯台の白さは、カメラが空を濃い青に補正するほどだ。

 

 

 鉄筋コンクリート造りだが、一面に貼ったタイルがきれいだ。そして、付属舎も全部がタイル貼り。この突き抜けた統一感がさわやかさを生んでいる。(ほぼ)全部タイル貼りというのは珍しいのではないだろうか。

 

 

 こんな高いところまできちんと貼られたタイル。そして、遠くを見つめるカラス。

 

 

 太東埼灯台の一番の魅力は、この風景だと思う。展望台となっている駐車場の東にはおだやかな太平洋が広がる。そして、振り返ると灯台が見える。

 岬の突端にあって、立ち姿が容易に見られない灯台も多いが、この灯台は岬から内陸に少し入ったところに立っているので、岬から眺めることができる。逆に、海を背景にした姿は見られないのだが。

 

 

 なだらかな平地が多い九十九里だが、その南端でちょっとした高台になっている太東埼。灯台を取り巻いて、東西南北どっちの方向にも心地よい風景が広がるいい場所だ。

 

  

 実際、平日の昼間でもわりと頻繁に駐車場までクルマが上ってくる。見たところ、その半分以上は昼の休憩を取ろうという仕事の人のようだ。気持ちはわかる。

 これだけの来訪者があることを考えると、行き帰りとも対向車に出会わなかったのは結構ラッキーだったのかもしれない。

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