円通院のすぐ横には、瑞巌寺(ずいがんじ)がある。
正式名称「松島青龍山瑞巌円福禅寺」(しょうとうせいりゅうざんずいがんえんぷくぜんじ)は、平安時代(828年)に創建、宗派・寺号など幾度かの変遷を経て、現在に至る。
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総門からまっすぐにのびる参道。震災前は1000本もあったと言われる杉も、塩害による立ち枯れなどで伐採され、だいぶ数が少なくなってしまった。
参道の右手に、ぼんやりと灯りがともる建物が見える。クラシックな雰囲気を持つこの建物、なんとお手洗いだ。
中門を守るように2本の巨木がすっくと立っている。天然記念物にも指定されている老杉で、樹齢は800年とも。中門の屋根は杮葺(こけらぶき)。杮葺とは、薄い木の板を幾重にも重ねる施工法で、瑞巌寺の建築物の中では唯一のものだ。
1956年(昭和31年)、国の重要文化財に指定された中門。「瑞嵓円福禅寺」と書かれた扁額は、瑞巌寺100世洞水東初禅師の書によるもの。
中門の先には、1953年(昭和28年)に国宝に指定された本堂がある。内部の様子はこちらから。
寺院の台所である庫裡(くり)も、国宝に指定されている。
東日本大震災の津波は、海岸線から300mのところまで到達した。瑞巌寺の参道脇には、その到達地点の杭が建てられている。