

到達:2025年10月
難易度:■■□□(初級)
冒頭の写真、頭にツノを持ったサイの左向きの姿に見えないだろうか。海中に向かって進んでいくところだ。
このサイが本目岬(ほんめみさき)、そして頭に乗せているのが本目岬灯台(ほんめみさきとうだい、北海道島牧村)だ。灯台の全体像が見えるのはこのあたりだけで、岬に近づくと次第に灯台は見えなくなる。
本目岬灯台は、茂津多岬灯台から国道229号を寿都町(すっつちょう)に向かう途中にある(その手前に木巻岬灯台もある)。

本目岬に近づくと、灯台がはっきり見えてくる。

近づいていくと、けっこう高いところにあるように感じる。30mぐらいか。急な斜面を見ると「本当にのぼれるんだろうか」とちょっと心配になるぐらいだ。

のぼり口はかろうじてわかる。以前は左の棒に「本目岬灯台」と書かれた板が付いていたようだ。この先、道は右に折れる。

道は森の中に入る。路面はやや傾いているし、落ち葉が積もっているので、滑ると崖下に落ちそうだ。ゆっくりのぼっていく。

金属の手すりが見えてきた。

立派な手すりと踏み板がある急な階段が現れた。これまで行った灯台への経路の中で一番安心感がある階段だ。

踏み板のすき間から下を見ると、石の階段の残骸が見える。崖が崩れて普通の道が作れなくなったと思われる。後述する改修工事のときにこの手すりと踏み板を設置したのかもしれない。
だいぶ高さを稼いだ。

階段が終わるあたりで傾斜は緩やかになり、間もなく灯台が見えてきた。

本目岬灯台に到着。初点灯は1962年(昭和37年)11月。六角形の灯塔とバルコニーが、昭和時代の“モダン”を感じさせる。

かなりきれいになっているのは、ボロボロになっていた灯台を2021年(令和3年)に改修したためだ。めったに見られない、改修工事の様子が以下の動画(小樽海上保安部のWebサイトより)で見られる。バルコニーの床や付属舎の屋上が防水加工で水色に塗られているようだが、これが地上からは見られないのが残念だ。
https://www.kaiho.mlit.go.jp/01kanku/otaru/movie/20220726_honmemisakitodai.mp4
敷地が狭いので、全体像を撮すことができない。

片道約5分。大きな苦労はないものの(落ち葉には要注意だが)、ワイルドな“プチ探検感”が味わえる灯台だった。

.jpg)







