ナギヒコの灯台到達記:生地鼻灯台
生地鼻灯台(いくじはなとうだい、富山県黒部市)
到達:2024年4月
探検度ゼロ
住宅街の中に、高々とそびえる生地鼻灯台(いくじはなとうだい、富山県黒部市)が目に入るとちょっと驚く。灯台(いわゆる沿岸灯台)は、海に突き出た岬の上や、波打ち際に立っていることが多いからだ。
実は、海がそんなに遠いわけではない。距離にすれば100m程度だ。次の写真の右下には防波堤と水平線がチラッと写っている。ただ、周囲は傾斜がない平地なので、灯台と海が一緒に視界に入ることがないのだ。

なぜこんなところに立っているのだろうか。地形から推測してみる。
新潟県の糸魚川あたりから富山県へと向かう海岸は平地が少なく、親不知子不知(おやしらず、こしらず)のような断崖絶壁が続いている。富山県に入ると城山という小高い山に立つ宮崎鼻灯台がある。ここを境に西に向かうと平地が広がりはじめ、富山平野へとつながっていく。

黒部川河口付近で海岸線は東西方向から南北方向にちょっと曲がるが、そこに生地鼻灯台がある。日本海と富山湾の境目という感じだろうか。

生地鼻灯台の周辺はどこも平地で、灯台に向いた小高い山がないようだ。だから、多少海岸から離れ、地盤のいい位置に灯台を建てた、と推測するのだが、どうだろう?
海上保安庁の案内板によると、生地鼻灯台の前身として「鎗ヶ崎灯柱」というものがあった。1926年(大正15年)につくられた高さ20m四角形の鉄製やぐらだ。1951年(昭和26年)2月に生地鼻灯台が初点灯して役割を終えたのだが、やぐら自体は現在も残っていて、高さ20mはなかなか迫力がある。このあしもとまで行ったのに、写真を撮るのを忘れていた。失敗した。
この灯柱は生地鼻灯台よりも海岸に近い場所にある。このため、「多少海岸から離れ、地盤のいい位置に灯台を建てた」という考察はあっていないかもしれない。
前置きが長くなったが、苦労なく生地鼻灯台に到着。門より中には入れないので、銘板が見えない。

正面まで来ると、30mという高さに圧倒される。

それもそのはず、塔高30mは日本で12位の高さなのだ(他用途と併用している灯台を除く)。そういえば第2位の稚内灯台(わっかないとうだい、北海道稚内市)も広い平地に立っていて、街中からよく見えた。山道をのぼってたどり着く、草木に囲まれた灯台とは少し違った魅力がある。

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